1.ハローキティはるか 2.特急「はるか」の運行経路 3.特急「はるか」の列車名
新大阪駅に停車するハローキティはるか(2019年6月)
ハローキティはるか
関西国際空港では、世界中からやってくる多くの旅行者をハローキティが迎えてくれます。ハローキティがその車体に描かれた「ハローキティはるか」は、通常の特急である「はるか」の定期列車として運行されています。
車体に描かれるハローキティ(2019年6月)
現在では特急「はるか」の約半数が「ハローキティはるか」として運行されていますが、「ハローキティはるか」の運転される時刻は日によって異なる他、運転のない日もあります。
「ハローキティはるか」に用いられる281系車両(2019年7月)
特急「はるか」の運行経路
特急「はるか」は関西国際空港と関西の主要駅である京都駅・新大阪駅・天王寺駅を結ぶ空港アクセス特急です。関西空港駅から天王寺駅までは約35分、新大阪駅までは約50分、京都駅までは約80分で結んでいます。
新大阪駅に到着する特急「はるか」(2019年3月)
特急「はるか」の運行経路は、通常の定期運行列車が走ることのないルートとなっています。たとえば、京都駅から関西空港駅へと向かう「はるか」は京都駅のはるか専用ホーム30番線より出発します。
「ハローキティはるか」の1号車(2019年6月)
京都駅を出発した特急「はるか」は東海道本線に入って新大阪方面へ向かうのではなく、京都鉄道博物館前の京都貨物線に入って新大阪方面へと向かいます。桂川を渡る手前で東海道本線を乗り越えてから、東海道本線へと入ります。
京都貨物駅(2019年1月)
特急「はるか」は東海道本線を南下し、高槻駅、茨木駅を過ぎた後、分岐線へと入り、東海道本線を再び乗り越えてから、梅田貨物線へと入ります。新大阪駅に停車した後、再び梅田貨物線へと戻って、西日本最大のターミナル駅となる大阪駅を避けるように、旧梅田貨物駅を通り過ぎます。
吹田総合車両所内の特急「はるか」(2016年10月)
JR神戸線(東海道本線)をくぐると、大阪環状線と並行して走り、西九条駅から大阪環状線へと入って天王寺駅へと向かいます。天王寺駅を出ると阪和線に入り、関西国際空港へと向かいます。阪和線の日根野駅から分岐して関西国際空港へと至る路線は関西空港線とよばれており、南海電気鉄道と路線を共有しています。
新大阪駅から京都方面へ向かう特急「ハローキティはるか」(2019年6月)
ちなみに、南海電気鉄道の路線名は南海空港線となっています。日根野駅から分岐した関西空港線は、りんくうタウン駅を過ぎて関西空港駅に到着します。関西空港駅から京都方面へ向かう特急「はるか」はこの運行経路とは逆ルートとなります。
新大阪駅から京都方面へ向かう特急「ハローキティはるか」(2019年6月)
特急「はるか」の列車名
特急「はるか」は1994年(平成6年)、関西国際空港の開港と同時にデビューしています。その車両には専用車両として281系直流特急形電車が用いられています。
新大阪駅に停車する「ハローキティはるか」(2019年7月)
その列車名である「はるか」の名は一般公募により決定しましたが、「はるか」という言葉が「海外アクセス」「大空」「日本らしさ」「明るさ」などを想起させるということから名付けられたといいます。
新大阪駅に停車する「ハローキティはるか」(2019年7月)
車体に描かれるロゴマークは、外国人を意識して五重塔と富士山が先頭車両と最後尾車両に描かれています。
車体に描かれる「はるか」の文字(2019年7月)