船橋市の鉄道史と東葉高速鉄道の設立

1.船橋市の鉄道史 2.東葉高速鉄道の設立

 

西船橋駅駅名標(2021年11月)


船橋市の鉄道史

東葉高速線は西船橋~東葉勝田台間を結ぶ路線です。起点となる西船橋駅は船橋市、終点となる東葉勝田台駅は八千代市にあります。西船橋駅のある船橋市は千葉県においては千葉市に次いで人口の多い自治体であり、梨の生産地としても知られています。千葉県は梨の収穫量や産出額において全国第1位ですが、船橋市はその出荷額が千葉県内第4位となっています。船橋市非公認マスコットキャラクターの「ふなっしー」も船橋市名産となる梨をモチーフとしてつくられたもので、「梨の妖精」という設定だそうです。

 

船橋の梨を使った「船橋なしサワー」(2020年6月)

 

西船橋駅が開業したのは1958年(昭和33年)で比較的新しい駅ですが、西船橋駅とともに船橋市の中核駅として交通の要衝となる船橋駅は1894年(明治27年)に総武鉄道の駅として開業しています。

 

船橋駅駅名標(2022年3月)

 

船橋市の鉄道の歴史をみると、1894年(明治27年)に総武鉄道の市川~佐倉間が開通して船橋駅が開業した後、1916年(大正5年)に京成電気軌道が船橋市に乗り入れて船橋駅(現在の京成船橋駅)が開業します。1923年(大正12年)には千葉県営鉄道の野田町(現在の野田市)~柏間が北総鉄道に譲渡され、北総鉄道は柏~船橋間を開業して「北総鉄道船橋線」(現在の東武野田線の一部)とします。1947年(昭和22年)になると新京成線の一部(新津田沼~薬園台間)が開通し、1958年(昭和33年)に西船橋駅が総武本線の駅(現在の総武快速線上の駅)として開業しました。

 

西船橋駅(武蔵野線・京葉線)駅名標(2021年2月)

 

1968年(昭和43年)に西船橋駅は総武線の複々線工事により各駅停車(総武緩行線)の駅となり、1978年(昭和53年)には武蔵野線が開業して乗換駅となります。1979年(昭和54年)に北総開発鉄道(現在の北総鉄道)が小室~北初富間を開通させ、1986年(昭和61年)には京葉線の西船橋~千葉みなと間が開通しました。さらに、1996年(平成8年)になると、東葉高速鉄道が西船橋~東葉勝田台間を開通しています。

 

東武船橋駅(2022年7月)


東葉高速鉄道の設立

東葉高速鉄道は1981年(昭和56年)に設立され、西船橋~勝田台間の鉄道敷設免許を取得しました。本社は千葉県八千代市に置かれています。1996年(平成7年)に東葉高速線(西船橋~勝田台間)が開通し、地下鉄東西線との相互直通運転を開始しました。設置駅は西船橋、東海神(ひがしかいじん)、飯山満(はさま)、北習志野、船橋日大前、八千代緑が丘、八千代中央、村上、東葉勝田台の9駅となります。

 

飯山満駅駅名標(2021年11月)


船橋駅

船橋駅(2021年4月)


六実駅

六実駅(2021年4月)


高柳駅

高柳駅(2021年7月)


柏駅

柏駅(2022年3月)


流山おおたかの森駅

流山おおたかの森駅(2021年4月)


初石駅

初石駅(2022年6月)


江戸川台駅

江戸川台駅(2021年6月)