西武鉄道山口線「レオライナー」

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山口線(西武鉄道)路線図


愛称「レオライナー」

西武ライオンズのマスコットの名は「レオ」です。レオは1978年(昭和53年)に手塚治虫さんの手により誕生したキャラクターです。その名の付いた路線が「レオライナー」です。「レオライナー」はとても小振りな電車で、まるでおもちゃのような感じです。

 

レオライナーの車両(2021年3月)


西武鉄道「山口線」

愛称「レオライナー」の正式名称は山口線といいます。山口線はもともと、1950年(昭和25年)に多摩湖ホテル前~ユネスコ村間を結ぶ「おとぎ線」とよばれた路線であり、そこを走る「おとぎ電車」という子ども用の遊戯施設でした。その遊戯施設を1952年(昭和27年)に地方鉄道法に基づく地方鉄道に転換して「山口線」と改称しました。

 

西武球場前駅に停車するレオライナー(2021年3月)

 

山口線は西武鉄道において自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)による唯一の路線となります。多摩湖~西武球場前間のわずか2.8キロをゴムタイヤを履いた車両で走ります。全線が単線となっていますが、途中の信号場にて列車交換を行うこともできます。

 

山口線の西武球場前駅(2021年3月)

 

1972年(昭和47年)以降は小型蒸気機関車が活躍した時代もありましたが、1984年(昭和59年)になると大改修工事を行い「おとぎ電車」としての役割を終えました。自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)として再開業を果たし、真に「西武鉄道」の一員となりました。

 

西武鉄道「レオライナー」(2020年3月)

 

現在の「レオライナー」は1両わずか8メートルの小型車体の4両編成に、通勤通学客および西武球場への野球観戦客、西武園ゆうえんちに訪れるレジャー客を運んでいます。

 

山口線西武球場前駅の車止め(2021年3月)