東急田園都市線と大井町線

1.田園都市線と大井町線 2.桜新町駅 3.等々力駅と兎々呂城跡

 

二子玉川駅に停車する東急の車両(2019年12月)


田園都市線と大井町線

田園都市線は渋谷~中央林間間、大井町(おおいまち)線は大井町~溝ノ口(現在の溝の口)間を結ぶ東急電鉄が運行する路線です。田園都市線のうち二子玉川~溝の口間は1927年(昭和2年)、玉川電気鉄道の「溝ノ口線」として開業しました。

 

大井町駅駅名標(2020年9月)

 

大井町線は1927年(昭和2年)に目黒蒲田電鉄が大井町~大岡山間(大井町線)を開業したのがはじまりとなります。1929年(昭和4年)には自由ケ丘(現在の自由が丘)~二子玉川間を「二子玉川線」として開通し、同年に大岡山~自由ケ丘(現在の自由が丘)間も開通しています。

 

自由が丘駅駅名標(2020年9月)

 

大岡山~自由ケ丘(現在の自由が丘)間の開通により二子玉川線を大井町線(大井町~大岡山間)に統合し、大井町~二子玉川間の直通運転を開始しました。1943年(昭和18年)になると、二子玉川~溝ノ口(現在の溝の口)間も大井町線に編入されています。

 

京浜東北線大井町駅駅名標(2020年9月)


桜新町駅

田園都市線の桜新町駅から徒歩15分の場所に深沢の杜緑地があります。

 

深沢の杜緑地正門(2019年11月)

 

これはもともと民家の庭であって、大きなタブノキやエノキなどのたくさんの樹木や湧水があり、とても自然豊かな場所でした。

 

深沢の杜緑地内(2019年11月)

 

こうした貴重な自然を残して整備し、深沢の杜緑地として人々が散策や休息できるような場所となりました。

 

深沢の杜緑地(2019年11月)

 

この町が開発された当時、深沢の杜緑地の正門前の通りの両側には4~5メートル間隔で桜が千数百本植えられました。その桜並木は年々成長して美しい桜の花を咲かせるようになり、「桜新町」の名前の由来となりました。

 

桜並木(2019年11月)

 

この桜並木は現在では「旧・新町住宅地の桜並木」として世田谷風景づくり条例に基づく「地域風景資産」に選定されています。

 

深沢の杜緑地(2019年11月)


等々力駅と兎々呂城跡

大井町線の等々力駅は「とどろき」と読みますが、1929年(昭和4年)に開業しました。

 

等々力駅駅名標(2020年9月)

 

等々力駅から徒歩15分ほどの場所に園芸高校がありますが、ここに兎々呂(とどろ)城の碑があります。「兎々呂城」(とどろき)が「等々力」の名の由来となったとも言われています。

 

兎々呂城の碑(2020年9月)