京浜東北線の歴史

1914年(大正3年)に新しいターミナル駅となる東京駅が完成しました。東京駅には島式ホーム4面8線が設けられ、1番線・2番線には電車線(山手線)、3番線・4番線には電車線(京浜線)、5番線・6番線には東海道本線長距離列車到着線(非電化線)、7番線・8番線には東海道本線長距離列車出発線(非電化線)が発着するようになりました。3番線・4番線の発着となる京浜線(通称「京浜電車」)は東海道本線の電車線(支線扱い)であり、東京駅開業日より東京~高島町(現在の横浜駅~桜木町駅間)間を結ぶことになりました。

 

秋葉原駅に到着する京浜東北線の車両(2020年7月)

 

1915年(大正4年)には横浜駅(現在の桜木町駅)が移転することになり、京浜線(通称「京浜電車」)の終点となっていた高島町駅は横浜駅(2代)に統合されて廃止となりました。これにより京浜線(通称「京浜電車」)は東京横浜(2代)間となりましたが、その後すぐに桜木町駅(横浜駅初代)まで延伸されました。1925年(大正14年)になると、東北本線東京~秋葉原間の電車線が完成したため、京浜線(通称「京浜電車」)の運転区間は田端駅まで延伸されました。さらに、1928年(昭和3年)には東北本線の田端~赤羽間の電車線が完成して赤羽駅まで延伸となり、1932年(昭和7年)には赤羽~大宮間が直流電化されたため大宮~横浜間がつながり全通となります。これにより、京浜線(通称「京浜電車」)と東北本線が結ばれることになり「京浜東北線」の成立となりました。

 

京浜東北線の車両(2020年7月)