「航空発祥の地」と航空公園駅

1.「航空発祥の地」 2.航空公園駅

 

航空公園駅駅舎に設置される時計(2020年9月)


「航空発祥の地」

東京近郊のベッドタウンとして発展した所沢市は、1911年(明治44年)に陸軍が日本で初めての飛行場を設置したことから「航空発祥の地」として知られています。

 

所沢駅西口「日本の航空発祥地所沢」(2020年3月)

 

所沢駅の隣の航空公園駅東口駅前広場には、かつてエアーニッポンで運航していたYS-11(わいえすいちいち)機が保存されています。

 

航空公園駅前に保存されるYS-11(2019年12月)

 

YS-11は日本航空機製造が製造した戦後初の国産旅客機であり、エアーニッポンは全日空(ANA)の子会社としてかつて存在した航空会社です。このYS-11が保存されているのは所沢航空記念公園(通称「航空公園」)の敷地内の一角となります。

 

所沢航空記念公園内に掲示される公園マップ(2019年12月)

 

公園の敷地面積は50.2ヘクタールにもおよび、埼玉県内の県営公園としては最大規模を誇ります。1911年(明治44年)に開設した日本初の飛行場となる所沢飛行場の跡地に所沢航空記念公園(通称「航空公園」)として整備されています。現在では、公園内には航空発祥記念館、所沢市立図書館、日本庭園・茶室「彩翔亭」、テニスコート、野球場、フットサル場、ドッグラン、バーベキュー場、野外ステージなどの施設が設置されています。


航空公園駅

所沢航空記念公園(通称「航空公園」)の最寄りとなるのは航空公園駅です。航空公園駅が開業したのは1987年(昭和62年)のことですが、新宿線の駅としては最も新しい駅となっています。

 

航空公園駅(2020年7月)

 

航空公園駅は1998年(平成10年)には関東の駅百選に選定されていますが、その駅舎はアンリ・ファルマン複葉機をイメージしたものであり「航空発祥の地」のシンボルとしてふさわしいということからこれに選定されました。ちなみに、アンリ・ファルマン複葉機とは日本で初めての試験飛行に使用された機体の一つです。駅舎の中央に設置される大きな時計の針は飛行機を模したものとなっています。

 

航空公園駅駅舎(2020年6月)