大阪最新の地下鉄路線「今里筋線」

1.今里筋線 Θ井高野駅Θ 2.いまざとライナー 3.関目成育駅 4.瑞光四丁目駅

 

今里筋線80系車両(2017年1月)


今里筋線

今里筋線は2006年(平成18年)、今里(大阪市東成区)と井高野(大阪市東淀川区)を南北に結ぶ地下鉄として開業しました。

 

今里筋線80系車両(2017年1月)

 

井高野駅

今里筋線各駅の入り口にはラインカラーのオレンジ色が配してあり、駅名よりも先に「オレンジ」が目に飛び込んでくるような感じがします。

 

井高野駅入口(2017年1月)

 

井高野駅は大阪市東淀川区にあり、大阪市内最北端に位置する駅となります。井高野駅から西へ行くと阪急相川駅があり、井高野駅の北方には安威川(あいがわ)が流れますがこれを渡ると阪急正雀駅およびJR岸辺駅があります。しかしながら、いずれの駅も歩いて行くには少し遠すぎて乗換駅にはなりません。安威川は京都府亀岡市から大阪府茨木市・摂津市・吹田市を通って、大阪市東淀川区相川で神崎川に合流します。その名はかつて大阪府にあった安威村に端を発し、「安威」の名は現在でも茨木市の地名として残っています。

 

今里筋線80系車両(2017年1月)

 

かつてトロリーバスが走っていたこのルートに30年以上の時を越えて鉄道が戻ってきたことになります。大阪地下鉄の中で最も新しい路線となる今里筋線のラインカラーはオレンジ色ですが、これは太陽が東の空から上ってくるのをイメージしてこの色が採用されたといいます。

 

今里筋線80系車両(2017年1月)

 

このため、今里筋線の80系車両にもオレンジ色が配してあります。

 

80系車両の車内の様子(2017年1月)


いまざとライナー

今里筋線では今里駅からさらに南へ線路を伸ばし、今里~湯里六丁目間を結ぶ延伸計画があります。井高野~今里間の敷設工事において大きな財政負担を背負うことになった大阪市は、2005年(平成17年)に延伸工事の着手を凍結し、その後延伸をするか否かを判断することにしました。

 

井高野駅(2017年1月)

 

2018年(平成30年)になると、大阪市およびOsaka Metro(オオサカ メトロ)今里筋線延伸部分におけるその需要の喚起・創出および鉄道代替の可能性の検証のための社会実験としてBRT(Bus Rapid Transit)を運行することを決定し、2019年(平成31年)より延伸区間を基本としてBRT(Bus Rapid Transit)を運行しています。

 

いまざとライナー(2019年8月)

 

BRT(Bus Rapid Transit)とは速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステムのことをさし、この路線におけるBRT(Bus Rapid Transit)の愛称は「いまざとライナー」となりました。

 

いまざとライナー(2019年8月)

 

いまざとライナーには2ルートが設定されており、BRT1(長居ルート)は地下鉄今里~杭全~湯里六丁目~地下鉄長居~長居西二丁目、BRT2(あべの橋ルート)は地下鉄今里~杭全~あべの橋を結んでいます。

 

いまざとライナー停留所(2019年8月)

 

いまざとライナーの運賃は210円(小児110円)ですが、地下鉄やバスとの乗継では割引制度が設定されています。たとえば、いまざとライナーに引き続いて地下鉄1区間(180円)を乗り継いだ場合、本来ならば210円+180円=390円となるはずですが、ICカードで支払うと自動的に160円が割り引きされ、運賃は230円となります。

 

いまざとライナーの車内の様子(2019年8月)


関目成育駅

関目成育(せきめせいいく)は大阪市城東区にあり京阪関目駅と隣接しています。駅名は異なりますが、今里筋線の出口を出てすぐ横に京阪関目駅があるため乗換時間はほとんど必要ありません。

 

京阪関目駅に隣接する地下鉄関目成育駅の出口(2017年1月)

 

地下鉄谷町線の駅である関目高殿駅は、関目成育駅から200メートルほど北に行ったところにありますが、関目成育駅とこの関目高殿駅は乗換駅とはなっていません。したがって、今里筋線から谷町線へ乗り換える場合には太子橋今市駅を利用することになります。

 

80系車両の車内の様子(2017年1月)


瑞光四丁目駅

瑞光(ずいこう)四丁目駅は大阪市東淀川区にあります。

 

瑞光四丁目駅入口(2017年1月)

 

瑞光四丁目駅のすぐ近くには東海道新幹線が走り、新幹線に沿うようにして西へ15分ほど歩くと阪急上新庄駅があります。

 

瑞光四丁目駅ホーム(2017年1月)