1.烏山線と宝積寺駅 2.烏山線と七福神 3.蓄電池電車「ACCUM(アキュム)」 4.烏山駅
烏山線を走る車両(2020年1月)
【烏山線】
([宇都宮]―[岡本]→)[宝積寺]―[下野花岡]―[仁井田]―[鴻野山]―[大金]―[小塙]―[滝]―[烏山]
烏山線と宝積寺駅
烏山線は栃木県内を走る路線であり、宝積寺(ほうしゃくじ)~烏山間を結んでいます。
宝積寺駅開業120周年「宝積寺~大金」間きっぷ台紙(2020年1月)
烏山線のほとんどの列車は宝積寺~岡本~宇都宮間にも乗り入れています。
宝積寺駅の外観(2020年1月)
烏山線の起点となる宝積寺駅は烏山線が開通以前の1899年(明治32年)に日本鉄道の駅として開業し、2019年(令和元年)に開業120周年を迎えています。
宝積寺駅の外観(2020年1月)
これを記念したイベントでは往復乗車券を購入すると、往復乗車券記念台紙をもらうことができました。
宝積寺駅の外観(2020年1月)
現在の宝積寺駅は2008年(平成20年)、建築家の隈研吾氏によって完成したものです。
駅の構内の様子(2020年1月)
駅の外観に対して、その内部にも一般の駅とはちがった斬新なデザインを見ることができます。
駅の構内の様子(2020年1月)
烏山線と七福神
烏山線内には宝積寺駅や大金(おおがね)駅といった縁起の良い名前をもつ駅があることにちなんで、宝積寺駅を除く烏山線7駅と七福神を関連付けてPRしています。
烏山駅駅名標(2020年1月)
往復乗車券記念台紙には「宝積み、大金となり、福来たる」とあります。
宝積寺駅開業120周年「宝積寺~大金」間きっぷ台紙(2020年1月)
蓄電池電車「ACCUM(アキュム)」
烏山線を走る電車EV-E301系「ACCUM(アキュム)」が烏山線に登場したのは2014年(平成26年)のことでした。2017年(平成29年)には烏山線を走るキハ40形気動車のすべてに取って代わりました。
EV-E301系「ACCUM(アキュム)」(2020年1月)
愛称の「ACCUM(アキュム)」という名は蓄電池を意味する「accumulator」から取られていて、この車両はその名の通り直流蓄電池電車となっています。
電車の側面に記された「ACCUM」の文字(2020年1月)
蓄電池電車とは動力源として蓄電池から供給される電力により走行する車両であり、車両内部に走行用のリチウムイオン電池を搭載していますが、屋根の上には集電装置(パンタグラフ)も取り付けられています。
屋根の上にあるパンタグラフ(2020年1月)
この車両は、電化区間では集電装置(パンタグラフ)を上昇させて架線から電力により走行し、非電化区間においては集電装置(パンタグラフ)を降下させて蓄電池の電力のみで走行します。
EV-E301系「ACCUM(アキュム)」(2020年1月)
この電車は電化区間(宇都宮~宝積寺間)では走行中に充電できる他、烏山駅や宝積寺駅停車中に充電をします。
EV-E301系「ACCUM(アキュム)」(2020年1月)
烏山駅
烏山線の終点となる烏山駅は烏山線の開通と同時に開業しました。
烏山駅駅舎(2020年1月)
開業当時の烏山駅舎は瓦葺き切妻屋根の木造平屋建てであり、屋根にはドーマー窓があり、正面平側の中央には切妻屋根の下屋を出した車寄せが付いていました。
国鉄烏山駅舎の説明(2020年1月)
ドーマ―窓とは、屋根面に対して直角に取り付けられた三角形や半円形の小窓であり、採光や換気のために設置されていました。現在の駅舎にはドーマ―窓はありませんが、全体的な外観はかわっていません。
烏山駅駅名標(2020年1月)