新幹線電気・軌道総合試験車イーストアイ(East i)

東京駅に停車する「East i」(2018年9月)


新幹線E926形「イーストアイ(East i)」

JR東海のドクターイエローは「新幹線のお医者さん」ともいわれ、その黄色い新幹線は子どもたちの人気の的となっています。その「ドクターイエロー」という名は通称であり、正式には新幹線電気・軌道総合試験車といいます。新幹線と同じように高速で走行し、レールの歪みや架線の状態、信号設備などの検測を実施します。

東京駅を行きかう新幹線(2019年3月)

その「ドクターイエロー」ほど知名度はありませんが、JR東日本にも新幹線電気・軌道総合試験車があります。JR東日本の新幹線電気・軌道総合試験車である新幹線E926形には「East i(イーストアイ)」という愛称が付けられています。East i(イーストアイ)の「i」は「intelligent」「integrated」「inspection」を表します。

運転席の下に「East i」の文字が見える(2018年9月)

East i(イーストアイ)の車体は白い車体に赤い帯というシンプルなデザインとなっており、ドクターイエローのように全身が黄色という派手なデザインとは大きく異なります。

白い車体に赤い帯が映える(2018年9月)

East i(イーストアイ)の守備範囲は広く、東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・北海道新幹線・上越新幹線・北陸新幹線の軌道や電気設備の検査を担当します。

東京駅に停車する「East i」(2018年9月)

East i(イーストアイ)はいわゆる「ミニ新幹線」とよばれる山形新幹線および秋田新幹線の検測も実施するため、E3系をベースとして開発されました。

E3系をベースとして開発された「East i」(2018年9月)

また、East i(イーストアイ)の最高時速275キロは検測車両としての世界最高速度を誇ります。

E3系をベースとして開発された「East i」(2018年9月)