観光列車「あめつち」

観光列車「あめつち」(2019年3月)


観光列車「あめつち」

あめつち」はメタリック塗装で仕上げられたきれいな青色の列車です。この青色は「紺碧(こんぺき)色」とよばれ、山陰地方の美しい空や海を表現しています。車体の下部は銀色の塗装となっていますが、これは山陰地方の美しい山並みと、たたら製鉄にちなんで日本刀の刃文(はもん)を表現しているといいます。

あめつち」はJR西日本のデスティネーションキャンペーンに合わせて、2018年(平成30年)に登場しました。デスティネーションキャンペーンはJRグループと地元の自治体や観光業者などが共同で実施する大型観光キャンペーンの名称であり、1978年(昭和53年)に当時の国鉄が和歌山県と共同で実施した「きらめく紀州路」キャンペーンがそのはじまりとされています。この「あめつち」が登場したキャンペーンは2018年(平成30年)7月~9月にかけて実施されたものであり、西日本旅客鉄道(JR西日本)と鳥取県・島根県が共同で実施した「わすれがたき山陰」キャンペーンをさします。

列車の愛称となる「あめつち」の名は『古事記』の「天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき」に由来し、『古事記』には山陰地方を舞台とする神話が数多く収録されていることからこの名が付けられました。「あめつち」は快速列車ですが、全席グリーン車指定席となっています。鳥取~出雲市間を結び、停車駅は鳥取、倉吉、米子、安来(やすぎ)、松江、玉造温泉(鳥取方面行きのみ停車)、出雲市となっています。