SATONO(HB-E300系気動車)

投稿者: | 2025-03-24

ディーゼルハイブリッド車両

通常のディーゼル気動車はエンジンと変速機の動力により車輪を回しますが、ディーゼルハイブリッド車両ではエンジンによる発電と蓄電池の2つを組合わせてモーターで走ります。近年では、非電化区間や電化区間が異なる区間を走る車両として数多く導入されています。JR東日本のHB‐E300系気動車もその一つです。

HB-E300系気動車「SATONO」(2024年5月)

SATONO(JR東日本)

JR東日本「SATONO(さとの)」は2024年(平成6年)4月にデビューした観光列車「のってたのしい列車」の愛称です。これまで東北地方を中心に運行されていた「リゾートあすなろ」(HB‐E300系)の車両をリニューアルしたものであり、環境にやさしいハイブリッド車両となっています。

HB-E300系気動車「SATONO」(2024年5月)

「SATONO(さとの)」という愛称には、郷(さと)の景色や香り,人,食,文化を通して、東北の豊かな風土をゆっくりと楽しんでほしいという願いが込められているそうです。「SATONO(さとの)」はその運行時期によって愛称と運行区間が変化しますが、あいづSATONO(磐越西線),いろどりSATONO(仙山線),だてSATONO(仙石線),さくらんぼSATONO(左沢線)があります。

「SATONO」ロゴマーク(2024年5月)

「SATONO(さとの)」は2両編成です。1号車(グリーン車)は緑色をベースとしていて、郷,山,森の緑,若葉,常磐色など大地と芽吹きを表現しています。

「SATONO」1号車(2024年5月)

2号車(普通車)は青色をベースとしていて、空の青,川のせせらぎ,海の蒼,雪化粧など水と空を表現しています。

「SATONO」2号車(2024年5月)

2両ともに共通している黄色の帯は、木漏れ日や水面に反射する光を表しています。

「SATONO」黄色の帯(2024年5月)

車内を見ると、大型窓となっているので車窓からの景色を十分楽しむことができる他、運転席の後ろには前面展望を楽しむためのフリースペースが設けられてます。

「SATONO」大型窓(2024年5月)