八高線とその沿線

投稿者: | 2022-09-17

八高線の歴史

明治時代の中頃、八王子~高崎間における鉄道敷設計画が立てられましたが、許可が下りずに頓挫してしまいました。1922年(大正11年)には改正鉄道敷設法が公布され、国が建設すべき鉄道路線が示されたことに加えて、1923年(大正12年)の関東大震災により鉄道路線が大きな被害を受け、再び八王子~高崎間の鉄道敷設計画が浮上し、後に「八高線」とよばれるようになる路線の建設がはじまりました。

八王子駅(2021年2月)

八高線は、上越地方の物資を東海道方面へと運搬するにあたり、東京都心部を経由せずにこの路線を経由して東海道本線へと向かうことができるようになる路線といえます。その敷設工事は「八高南線」と「八高北線」に分けて進められることになりました。

東福生駅を出発する八高線の車両(2020年11月)

八高南線は1931年(昭和6年)に八王子~東飯能間が開通し、小宮駅,拝島駅,東福生駅,箱根ケ崎駅,金子駅,東飯能駅が設置されました。1933年(昭和8年)には東飯能~越生間、1934年(昭和9年)には越生~小川町間が延伸開業しました。

東飯能駅(2020年9月)

一方の八高北線は1931年(昭和6年)に倉賀野~児玉間が開通し、1933年(昭和8年)には児玉~寄居間が延伸開業しました。さらに、1934年(昭和9年)には小川町~寄居間が延伸開業して全通となり、八王子~倉賀野間が「八高線」となりました。

八王子駅駅名標(2020年10月)

東福生駅

青梅線に福生(ふっさ)駅がありますが、福生駅から徒歩15分ほどの場所にあるのが、八高線の東福生駅です。

東福生駅(2020年11月)

福生駅が比較的にぎやかな場所であるのに対して、東福生駅はひっそりとした無人駅となっています。東福生駅のホームのすぐ裏側は、米軍横田基地の敷地となっていて、広大な基地が広がっています。

東福生駅(2020年11月)

東福生駅は1931年(昭和6年)、八高線開通時に開業しました。もともと静かな農村地帯でしたが、戦後、横田基地が拡張された際に、東福生駅のすぐそばまでが横田基地の敷地となりました。

東福生駅(2020年11月)

東福生駅はかつては島式ホームとなっていましたが、現在では片側のみしか使用されていません。

東福生駅(2020年11月)

東飯能駅

東飯能駅は1931年(昭和6年)、八高線開通時に開業しました。もともとは国鉄単独の駅でしたが、1973年(昭和48年)に西武池袋線が乗り入れを開始したため、乗換駅となりました。

東飯能駅(2020年9月)

まさに通勤路線である西武池袋線が乗り入れたことにより、都会から山へ向かうための玄関口として脚光を浴びることになります。橋上駅舎となっているため、乗り換えもスムーズであり、駅ビルも併設されています。

東飯能駅(2020年9月)

この東飯能駅から徒歩15分ほどの場所には、西武鉄道の重要拠点の1つとなる飯能駅があります。飯能駅には、西武鉄道の特急「Laview」が停車するので、まさに「都会とゆったりとした空間を結ぶ」場所ということになります。

東飯能駅(2020年9月)

金子駅

金子駅では現在でも、1931年(昭和6年)の開業当時の古い駅舎が使用されています。駅名標からも感じられるように、まさに「昭和」の時代がそこには残っているかのようです。

金子駅駅名標(2020年9月)