鉄道と唄

投稿者: | 2025-11-04

鉄道唱歌

鉄道唱歌は1900年(明治33年)に発表されたものであり、大和田建樹(おおわだたけき)作詞,多梅稚(おおのうめわか)作曲による唱歌です。全5集334番から成るともいわれ、第1集(東海道編)第1番は有名な歌詞であり、広く知られています。

汽笛一声 新橋を はやわが汽車は 離れたり
愛宕の山に 入りのこる 月を旅路の 友として
右は高輪 泉岳寺 四十七士の 墓どころ
雪は消えても 消えのこる 名は千載の 後までも
窓より近く 品川の 台場も見えて 波白く
海のあなたに うすがすむ 山は上総か 房州か
梅に名をえし 大森を すぐれば早も 川崎の
大師河原は 程ちかし 急げや 電気の道すぐに
鶴見神奈川 あとにして ゆけば横浜 ステーション
港を見れば 百舟の 煙は空を こがすまで

鉄道開業記念「鉄道唱歌」

あゝ上野駅

上野駅の広小路口前に、歌謡曲「あゝ上野駅」の歌碑があります。「あゝ上野駅」は1964年(昭和39年)に流行した井沢八郎さんの曲ですが、高度経済成長期に地方から集団就職で上京してきた若者たちの夢や不安、故郷を想う心情を歌いました。そうした若者たちは当時、「金の卵」とよばれました。

あゝ上野駅(2025年11月)