トラス橋
桁橋(けたばし)とは、橋台の上に橋桁を渡しただけの橋のことであり、その構造が最もシンプルな橋といえます。この橋を電車が通れば、電車の重みにより橋桁はたわんでしまいます。
桁橋の模式図

橋桁の上端には橋桁の中央へ向かって圧縮しようとする力が生じ、橋桁の下端には橋桁の両端に向かって引っ張ろうとする力が生じます。コンクリートは引っ張る力に弱いため、引っ張る力が生じる橋桁の下端は鉄筋などで補強されています。そこで、変形しにくい橋にするため橋桁をトラス構造で補強した橋が生み出されました。トラス構造は細長い材料を三角形に組んだものですが、横から力を加えても変形がしにくくなっています。トラス構造により作られた橋をトラス橋といいます。
阪急神戸線中津駅付近のトラス橋(2019年6月)

大阪~神戸間に鉄道が敷設された1874年(明治7年)、この路線間に下十三川橋梁9連,水戸川橋梁1連,神崎川橋梁17連,武庫川橋梁12連が架橋されました。これがわが国で初めての鉄道用トラス橋(鉄製)ということになります。
浜中津橋(2019年6月)

このトラス橋はイギリス人技師であるジョン・イングランドが設計を担当し、イギリスのダーリントン・アイアン社で製造されました。しかし現在では、当時大阪~神戸間において架けられたこれらのトラス橋はすべて撤去されてしまっており、鉄道橋としては現存していません。
浜中津橋(2019年6月)

浜中津橋
これらのトラス橋のいくつかは周辺の道路橋などに転用されており、大阪市北区中津にある浜中津橋はその一つとされています。
足元に「濵中津橋」と書かれている(2019年6月)

浜中津橋は当時、下十三川橋梁として大阪~神戸間の鉄道路線上にありましたが、1909年(明治42年)頃には十三小橋として道路橋に転用されています。
浜中津橋(2019年6月)

さらに、1935年(昭和10年)に現在の浜中津橋として転用され、現在に至っています。
浜中津橋として利用されるトラス橋の一部(2019年6月)

また、このトラス橋は橋脚と橋脚の間の長さ(支間)が21.3メートル(70フィート)しかなく、わが国で用いられた鉄道橋のトラス橋としては最も短いものとなっています。
足元に「はまなかつはし」と書かれている(2019年6月)

そのつくりでは、トラスの交わる点においてピンによる結合を用いています。こうした方法をピントラスとよんでいます。
ピンによる結合部分が見える(2019年6月)

阪急中津駅
浜中津橋へは阪急中津駅から歩いてアクセスすることができます。
浜中津橋(2019年6月)

阪急大阪梅田駅から乗車した場合はその次の駅ということになります。
十三大橋の東側を大阪梅田方面へ向かう阪急電車(2019年6月)

なお、中津駅付近には阪急神戸線,宝塚線,京都線の線路が走っていますが、京都線には中津駅のホームがありませんので、京都線では中津駅で降りることはできません。
阪急神戸線・宝塚線・京都線の3路線が走る中津駅近くの鉄橋(2019年6月)

中津駅で降車し、改札口は大阪梅田駅寄りに一つしかありませんので、この改札口より外に出ます。
阪急電車(2019年6月)

改札を出て右へ行き、西出口の階段を上って高架道路(国道176号線)へと出ます。線路に沿って、右手に中津駅を見ながら、十三方面へ国道176号線を歩いて行きます。しばらく歩くと、左手には中津浜の交差点に大阪シティバス中津営業所が見えます。
大阪シティバス中津営業所(2019年6月)

さらに、淀川の方へ向かって歩くと、十三小橋,十三大橋が見えます。
十三大橋(2019年6月)


十三小橋のすぐ横に水色の浜中津橋があります。
十三小橋のすぐ左に水色の浜中津橋が見える(2019年6月)
