両毛鉄道の歴史/列車名「あかぎ」

投稿者: | 2024-01-03

両毛鉄道の歴史

4世紀~5世紀頃、群馬県と栃木県は「毛野国(けぬのくに)」とよばれました。その後、毛野国は上毛野(かみつけの)と下野(しもつけの)に分かれましたが、これが現在の群馬県と栃木県になり、両毛地域とよばれるようになりました。

栃木駅構内のからくり時計(2024年5月)

両毛鉄道は1887年(明治20年)に設立された鉄道会社です。両毛地域の生糸や絹織物の輸送のため、1888年(明治21年)に小山~桐生間、翌年に桐生~前橋間を開通しています。

小山駅に停車する両毛線の車両(2024年5月)

それまでは船や馬車で運搬していた生糸を、より早く横浜校へ運搬し輸出するため、地元の有力者や渋沢栄一らが出資し、両毛鉄道をつくりました。

栃木駅に停車する両毛線の車両(2024年5月)

私鉄として誕生した両毛鉄道ですが、1897年(明治30年)に当時日本最大の私鉄であった日本鉄道に買収された後、1906年(明治39年)に鉄道国有法により国有化されて「両毛線」となりました。

両毛線小山駅ホーム(2024年5月)

「あかぎ」の歴史

国鉄のシンボルであるツバメの英語表記「swallow」と、日本語の「座席に座ろう」という言葉を列車名にしたのが「スワローあかぎ」です。「スワローあかぎ」は上野・新宿~熊谷・本庄・高崎・前橋を平日に限定して結ぶ特急であり、山手線,東北本線,高崎線,上越線,両毛線を経由して運行している列車です。土休日は列車名を「あかぎ」としています。

「スワローあかぎ」の「スワローサービス」(2017年8月)

1982年(昭和57年)のダイヤ改正により185系200番台が投入されると、急行「あかぎ」(上野~前橋)は特急へと格上げとなりました。以前の165系のまま小山駅へ乗り入れる列車は急行「はるな」とされ、と特急「あかぎ」とは分離されました。

両毛線小山駅駅名標(2024年5月)

1985年(昭和60年)に上越新幹線が上野駅に乗り入れを開始すると、急行「はるな」は廃止され、「あかぎ」は「新特急あかぎ」と愛称が設定され、気軽に乗れる特急へとスタイルを変えることになりました。

東京駅に停車する185系(2017年8月)

その後、「新特急さわやかあかぎ」「新特急ウィークエンドあかぎ」などが登場したこともありましたが、2002年(平成14年)には「新特急」の愛称は姿を消しました。2014年(平成26年)になると、「あかぎ」の一部に651系が使用されるようになり、平日の通勤時間帯には「スワローあかぎ」が設定され着席サービスが強化されることとなりました。

浦和駅に到着する特急「あかぎ」E257系(2024年9月)