成田線
成田線は佐倉~松岸間(佐倉—酒々井—成田—久住—滑河—下総神崎—大戸—佐原—香取—水郷—小見川—笹川—下総橋—下総豊里—椎柴—松岸)を結ぶ路線です。これに加えて、成田~我孫子間(成田—下総松崎—安食—小林—木下—布佐—新木—湖北—我孫子)を結ぶ通称「我孫子支線」と、成田~成田空港間(成田—空港第2ビル—成田空港)を結ぶ通称「空港支線」をもちます。
我孫子駅に停車する成田線「我孫子支線」の車両(2021年6月)
大杉神社
茨城県稲敷市にある大杉神社は全国にある大杉神社の総本宮であり、この地はかつて常総内海の半島地形でしたが、大杉神社の御神木であった巨大な杉の木は「海の道しるべ」となっていました。
大杉神社一の鳥居(2022年10月)
杉の木に宿る神様は、この地が「あんば」とよばれていたことから、「あんばさま(安婆嶋)」とよばれました。「あんばさま」とよばれた「太郎杉」は1778年(安永7年)に焼失したので、現在の御神木は「次郎杉」と「三郎杉」となっています。
大杉神社境内(2022年10月)
800年ほど前には、源義経と行動をともにしたことがある常陸坊海存が社僧を務めました。常陸坊海存は病気治癒により多くの人々を救ったことから、「天狗」であるという信仰へと拡がっていきました。その後、烏天狗と鼻高天狗がその一族とすることになり、現在ではそれぞれ「かない天狗」「ねがい天狗」とよばれています。
かない天狗(2022年10月)
大杉神社の社殿群は、正徳年間(1711~1716)に造営された「あんば日光」とよばれる絢爛豪華な社殿群ですが、1728年(享保13年)に焼失した後、幾度となく再建と焼失を繰り返しました。
本殿・大杉殿(2022年10月)
2010年(平成22年)には二階建ての楼門「麒麟門」が約280年ぶりに再建されています。
麒麟門(2022年10月)
2012年(平成24年)には、1728年(享保13年)に焼失していた神輿を納めておく神輿殿も再建されています。
神輿殿(2022年10月)
境内には大国神社や勝馬神社などの末社があります。このうち、大国神社には金運をもとめて、勝馬神社には競馬ファンらが数多く方が参拝に訪れます。
大国神社(2022年10月)
大杉神社へのアクセスは、成田線の下総神崎駅から車で15分ほどです。以前は大杉神社へのシャトルバスが運行されていたが、現在は休止中となっています。
休止中のバス停(2022年10月)