金町線の歴史

投稿者: | 2025-11-08

金町線と京成高砂駅

金町線は京成高砂~京成金町間(京成高砂—柴又—京成金町)を結ぶ京成電鉄の路線ですが、その営業キロはわずか2.5キロです。全線が東京都葛飾区を走り、柴又駅が唯一の中間駅となります。

金町駅に停車する金町線の車両(2021年9月)

金町線の起点となる京成高砂駅への乗り入れ路線は、金町線の他、京成電鉄の本線(京成上野~成田空港),成田スカイアクセス線/成田空港線(京成高砂~成田空港),北総鉄道の北総線(京成高砂~印旛日本医大)となっています。京成高砂駅は京成電鉄と北総鉄道の共同使用駅であり、1912年(大正元年)に曲金(まがりかね)駅として開業しました。

京成高砂駅(2020年10月)

金町線の歴史

金町線のルーツは、柴又~金町間を結んでいた帝釈人車鉄道です。1897年(明治30年)になると、当時の日本鉄道が金町駅を開業し、柴又帝釈天への参詣客が大いに増えました。そこで、1899年(明治32年)に帝釈人車鉄道が設立されて、参詣客を運ぶようになりました。その客車は1両6人乗りとなっていて64両あり、帝釈天の法被(はっぴ)を着た人が通常は1人で押していたといいます。

柴又駅駅名標(2024年6月)

帝釈人車鉄道は1907年(明治40年)に帝釈人車軌道と社名を変更しましたが、その頃、成田山や柴又帝釈天への参詣客輸送を目論んで設立された京成電気軌道(現在の京成電鉄)が、これを買収しています。

京成金町駅(2024年6月)