▼九州鉄道は1887年(明治20年)に設立された鉄道会社。▼九州で初めて鉄道路線を敷設した。▼九州鉄道記念館(福岡県北九州市)の本館は九州鉄道本社であった建築物であり、2007年(平成19年)に近代化産業遺産、2014年(平成26年)には国の登録有形文化財に登録された。
九州鉄道の社章(2019年1月)
▼九州鉄道は1889年(明治22年)、博多~千歳川停車場(仮駅)間に九州最初の路線を敷設し、この路線は後の鹿児島本線の一部となった。 JR九州813系(2019年10月) ▼1891年(明治24年)、東は門司駅(現在の門司港駅)、南は熊本駅まで延伸し、鳥栖~佐賀間(現在の長崎本線の一部)を開通。▼1896年(明治29年)、熊本駅からさらに南下して八代駅まで延伸。▼1897年(明治30年)に筑豊鉄道を吸収。▼1898年(明治31年)、佐賀~早岐(現在の佐世保線)~諫早(現在の大村線)~長崎間を開通し、鳥栖~長崎間が全通となる。▼さらに伊万里鉄道を吸収。▼1899年(明治32年)、宇土~三角(みすみ)間(現在の三角線/愛称「あまくさみすみ線」)開通。▼1901年(明治34年)に豊州(ほうしゅう)鉄道、1902年(明治35年)に唐津鉄道を吸収。▼九州鉄道は1907年(明治40年)、国有化され、解散する。 JR九州817系(2019年10月)
▼鳥栖(とす)市は、佐賀市・唐津市に次いで佐賀県第3位の人口を擁する。▼人口密度は佐賀県第1位。▼その中心は鳥栖駅となる。▼九州鉄道が1889年(明治22年)、博多~千歳川停車場(仮駅)間を開通させた際に開業した九州最古の駅の一つ。▼鹿児島本線と長崎本線の2路線が乗り入れる。▼長崎本線の肥前山口駅から分岐する佐世保線や、鹿児島本線の久留米駅から分岐する久大本線に直通運転する列車に乗り換えることができる。
鳥栖駅(2019年10月)
▼福岡市が誕生した1889年(明治22年)に開業。▼九州鉄道が博多~千歳川停車場(仮駅)間を開通。▼当時の博多駅の場所は現在の博多駅のある場所とは異なり、650メートルほど北西にあった。▼1890年(明治23年)、博多~赤間間開通の際、現在の地下鉄祇園駅付近に移転。▼1963年(昭和38年)に高架化され、現在の場所に移転。
空港線
福岡空港は福岡市博多市にありますが、市街地から5キロ以内の場所にあり利便性の高い空港といわれます。福岡地下鉄空港線(姪浜―室見―藤崎―西新―唐人町―大濠公園―赤坂―天神―中洲川端―祇園―博多―東比恵―福岡空港)の福岡空港駅は、福岡空港の地下にある博多駅までは2駅およそ5分ほどで結びます。
福岡~宮城を結ぶ「むすび丸ジェット」(2020年6月)
2020年2月
1.鹿児島市電の路線 2.9500形電車 3.「ユートラム2」と芝生軌道
鹿児島市電の車両「谷山行き」(2019年10月)
鹿児島市電の路線
鹿児島市電は鹿児島市交通局が運行する日本最南端の路面電車です。軌道は第一期線(武之橋~鹿児島駅前間)、第二期線(高見馬場~鹿児島中央駅前間)、谷山線(武之橋~谷山間)、唐湊線(鹿児島中央駅前~郡元間)の4路線13.1キロから成ります。年間では1千万人ほどの利用客があって、特に天文館通~鹿児島駅前間では1分間隔で運行される時間帯もあります。運行系統上は1系統および2系統にて運行されています。
鹿児島駅前市電のりば(2019年10月)
9500形電車
9500形電車のルーツは大阪市電にあるといいます。1955年(昭和30年)に製造された元大阪市電の車両を解体し、そこから取り外した機器を流用して誕生した車両が9500形電車です。
市内を走行する9500形電車(2019年10月)
9500形電車の中にはパトカーのような塗色を施した車両もあります。
パトカーのような塗色を施した車両(2019年10月)
「ユートラム2」と芝生軌道
7000形電車は2007年(平成19年)に登場した超低床型車両であり、その愛称は「ユートラム2」と名付けられています。「ユートラム2」は全長18メートルですが、その車体は5車体連接となっています。5車体とは、先頭と最後尾の運転室が流線形をもつ小型の2車体、中間の客車が3車体から成ります。
9500形電車の横を走行するユートラム2(2019年10月)
上の写真においてユートラム2は芝生軌道を走行しています。現在では全国で芝生軌道が敷設されるようになりましたが、日本で初めて芝生軌道を敷設したのは鹿児島市電です。芝生軌道は路面電車の走行音を軽減する効果があるといいます。さらに、軌道についていうと鹿児島では桜島の噴煙によって、わずかながらも灰が降ってくるので路面電車の軌道の清掃は事故を起こさないようにするため極めて重要なものとなります。
桜島(2019年10月)